たわごと

2014年08月28日

山本弘さんの『プロジェクトぴあの』を読みました。

プロジェクトぴあの
山本 弘
PHP研究所
2014-10-03


プロジェクトぴあの [単行本(ソフトカバー)]


天才科学者、兼トップアイドル。

この設定だけで十分に面白いんですけど、
結城ぴあのはボクらの予想を遥かに超えてきます。

もう、最高にワクワクさせてくれるヒロインでした。

「おぉっ!?」「ぴあの、すっげー!」

読みながら、何度も何度も(深夜に)声を上げました。
アパートのお隣さんに迷惑をかけてないか心配になるレベルです。


ちなみに、同作者の『地球移動作戦』の前日談にあたる作品でもあります。

コチラを先に読んでいたこともあったので、
細かいところでも色々と楽しめました。

とはいえ、『プロジェクトぴあの』単体でも十二分に楽しめます。







「最後のアイドル」である結城ぴあのは、
作中で様々な曲を歌い、溢れる想いを人々にぶつけます。

その中には、実際に存在する曲もいくつか登場しています。


折角なので、作中でぴあのが歌った曲達を、
以下にカンタンにまとめてみました。

ネタバレはしてないつもりですが、自信はありません。



はやぶさ welcome back version


作中、ぴあのが初めて動画サイトに「歌ってみた」をアップロードした曲です。

原曲は、探査機「はやぶさ」の帰還を讃え、2010年6月13日に公開されました。
「はやぶさ」の快挙には、当時の多くの日本人が心打たれました。

私たちだって、ぴあのに負けないくらい、
宇宙に素敵な夢とロマンを見るんです。

2010年の「はやぶさ」は、まさにそういう出来事だったと思います。


dive in the sky


最近のアニメから、『プラネテス』のOP。
人々が宇宙進出を果たした近未来を描いた作品です。

紹介した動画は、「スクリプトアート」と呼ばれる一種の二次創作です。

『プロジェクトぴあの』の裏ストーリーとして、
「表現することの無限の拡がり」みたいなのが描かれてます。

『プロジェクトぴあの』の描く未来の可能性を、
この動画の中にも見ることができます。


スペース1999


70年代のイギリスのSFドラマ『スペース1999』の日本版主題歌。
作中では、すばるお気に入りの1曲です。

最近(2000年代~)のボカロ・アニソンばかりと思いきや、
結構古い曲も歌ってて、ますます結城ぴあのが何者か分からなくなりますw

元々が男性ボーカルの壮大な印象を受ける曲なので、
ぴあのが歌ってる様子がなかなかイメージ出来ないでいますw


君の知らない物語
 

最近のアニソンから、supercellの『君の知らない物語』。
西尾維新さんの『物語』シリーズの楽曲です。
誰もが知ってる、カラオケの定番ソングでもあります。

   「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」
   君が指差す夏の大三角 覚えて空を見る

古くは織姫様と彦星様の時代から、
宇宙に輝く星空に、私たちは恋心を重ねてきました。

それも、切なく悲しい恋の物語ばかり。

『プロジェクトぴあの』は、1人と1人の悲しい恋のお話でもありました。


青春の旅立ち


1970年代後半の特撮ドラマ、『宇宙の勇者 スターウルフ』のOPです。

90年代生まれの私にとって、初めて耳にする作品だったのですが、
山本弘さんが10~20代の頃にちょうど観ていたのでしょうか。

アメリカのSF小説、『スターウルフ』シリーズが原作なのですが、
どうやら、シリーズ2作目は偶然にも『さいはてのスターウルフ』ってタイトルらしいです。


サイハテ


ということで、本作で最も重要な意味を持ってくる楽曲、『サイハテ』です。
2008年に、ボカロPの小林オニキス氏によって発表されました。

ちなみに、著者さんのオススメは、
アイマスの春香ちゃんVer.の動画とのこと。


元々は、死別してしまった大切な人を見送る曲でした。
ですが、ぴあのにとっては宇宙の歌でもあります。

どうやら、ニコニコ動画には「サイハテ宇宙派」という方々がいるらしいですw

ぴあのと同じように、『サイハテ』に宇宙を見た方々による、
素敵な動画も数多くアップロードされています。



夢光年


最後の1曲は、影山ヒロノブさんの『夢光年』です。
『宇宙船サジタリウス』のEDとして、1986年に発表されました。

動画をご覧になって頂ければ分かる通り、
震災以降、影山さんが祈りを込めて歌った1曲でもあります。

時代を超えて、多くの人を励ましてきた名曲です。

作中でも、ぴあのの中盤の山場を印象づける1曲となっています。

中盤の「あの」シーンを読み返す際には、
ぜひ、実際の楽曲も併せて聞いてみてください。




以上、結城ぴあのが歌った楽曲たちでした。


でも、個人的にはやっぱり「クリスマスは帰れない」を聞いてみたいです。

山本弘さんとボカロPさんが組んで、
実際に「クリスマスは帰れない」を再現してもらえたなら、
ファン冥利に尽きるのですけれど。


2014年08月27日

ニコ動の「Hero and Daughter」実況動画を見ていて、
女の子の可愛さに、どうしても自分でプレイしたくなってしまい、
院試のお勉強そっちのけで、この土日ずっとプレイしていました。



ゲーム自体は、勇者が魔王を倒す王道RPG。

ですが、とある事情で主人公はずっとレベル1のまま。

いくら戦ってもレベルは上がらないので、
パーティーの女の子に助けて貰いながら魔王を倒します。

20人以上の女の子から、好みの子を選んでパーティーを組む、
ハーレムゲームでもあります。

ゲームが気になった方は、作者様のHPを是非ご覧下さい。
私はメイドのリリアちゃんが好きです。



さて、ゲーム中、キャンディペロンって女の子の、
「女の子は縛らないの?」って台詞があるのです。

ということで、Hero and Daughter を主人公1人で縛りプレイしました。

以下は、その体験談です。



0.はじめに ~縛りプレイのルール~

1)Hero and Daughter Ver1.3.2でプレイ

2)目標:主人公(ラルフ)のみで真・魔王城(裏ボス)を突破する

3)能力アップのための「オカエリの羽でダンジョン即脱出」は禁止。
 ただし、魔王アルエ戦でのみ一部解禁(ダンジョンでは無いため)

4)スキルGETのための「召喚→リセット」行為は禁止。
 「女の子の記憶」がダブったら泣く泣く諦める。魔法は普通に覚える。

5)回復アイテムはバトル中に使用しない(移動中は使用する)。
 ボクは「世界樹の雫を勿体無くって使えないままラスボス突破しちゃうタイプ」だから。


1.森のダンジョン

 最初にやるべきことは、火のダンジョンで良い武器(レア系の銃)を入手することです。敵は避けて避けて避けまくります。防具に関しては、最初の3ダンジョン程度の性能じゃ焼け石に水なので必須ではありません。ココで入手した武器による通常攻撃が、前半戦のメイン火力になります。初期段階は主人公のスキルなんて手にはいりませんし。
  
 武器を調達できたら、森のダンジョンに突入します。雑魚敵は避けます。毒ガード系を持ってると、万が一ポイズンスライムに捕まっても何とか戦えます。負けたらレストランで能力を上げてリベンジです。DEF中心で、時折AGI,HP,MPを上げていきました。この縛りプレイは、基本的に「負ける」→「レストラン」→「リベンジ」の繰り返しです。
 ダンジョンの宝箱に入ってる「○○アップ」でも能力を上げられますが、初期は売って早めに村レベル上げる方が、レストランの効率アップに繋がるのでいい気がします。
 
 ボスに関しては、「攻撃」→「攻撃」→「回復」を繰り返せばカンタンに倒せます。必ず先制できる程度までAGI(約30)と、攻撃を2発耐えられるHP(約500),DEF(約60)があれば余裕です。回復はヒールで十分なので、3~4発打てるMP(約120)が必要です。ポーションを使うなら特に必要ありません。


2.土のダンジョン

 ボスは毒攻撃をしてくるので、毒ガード系の防具を装備します。また、クエイク攻撃があるのMDFも上げ始める必要があります。DEF90, MDF100, AGI100, HP600くらいあれば序盤は特に問題なく勝負できるはず。
 
 辛いのは後半から飛んでくるスーパー体当たり攻撃です。1回で600~800のHPが持っていかれ、タイミングも一切読めないため、上記で挙げたよりも更にHP, DEFを上げる必要がありました。勝利時はHP1000, DEF160, MDF110でしたが、回復タイミングさえ上手くすればもう少し低めでも行けたはずです。

 タイミングの読めない一撃必殺技のせいで、リベンジ回数は(魔王アルエ戦を除くと)最高でした。 きっちり能力さえ上げれば倒せる相手なんですけど、序盤で村レベルが低いので、能力を上げる手間が一番かかっています。


3.火のダンジョン

 土のダンジョン突破時の能力で、火のダンジョンの雑魚敵は全部逃げられるし、ミノさんにダメージ受けない程度のステータスになっています。この現象はこれから他のダンジョンでも見られます。
 
 ボス戦ですが、「ファイヤーガード」を装備していれば魔法攻撃は怖くありません。ビルドアップ→通常攻撃が少し痛いけど、回復は十分に間に合いました。
 やっぱり、このボスも後半から飛んでくるスーパー体当たりが辛かったです。いくら互角の勝負を繰り広げても、この一撃で溶けます。ただ、今回のスーパー体当たりの確率は低いんで、後半はMP上げてアイス2でごり押せば、スーパー体当たりを受ける前に倒せるはず。実際に勝利した時も、運良くスーパー体当たりを1回も打たれませんでした。土のダンジョンを突破できる能力さえあれば、とりあえず勝負にはなります。


4.魔王城(表ボス)


 ボスの魔法攻撃(サンダー、ダークネス)が痛いので、耐性防具を装備するかMDFを上げて対応します。魔王はMP切れを起こすと混乱攻撃しかしてこなくなるので、耐性防具は混乱に割いてMDFはレストランで上げました。プリーストは全体魔法で早めに処理すると、受けるダメージ量を減らせます。
 後は回復を挟みつつ適度に物理で殴るだけ。このゲームは全体的に魔法攻撃が優位なので、魔法で殴ったらもっと楽だったかもしれません。魔法に耐えられるだけのMDFさえあれば、スーパー体当たりのように理不尽にHP持っていかれることは無いのでむしろ楽な戦いでした。

 このボスに関しては、再戦時の強化版で似たようなプレイ動画が上がっています。が、今回は1戦目なので動画の方の水準まで能力値やスキルを揃える必要はありません。実際、普通にプレイを進めていると、この段階では1~2個くらいしかスキルを入手できていないかと思います。



 ダークロードを倒したら、ひとまずエンディングです。


5.雪森のダンジョン


 ここから後半戦です。真っ先にやるべきは、神聖な遺跡ダンジョンに潜って武器・防具を手に入れること。「フレイムソード」or「ヒールソード」があればラストまで使用できます。防具に関しては「メンタルリング」を手に入れておくと、以降のバトルでMPの心配が無くなるので気が楽です。

 ボス戦ですが、魔王城を突破したままの能力値では通常攻撃(6連発)に耐えられません。したがって、しばらくは「負ける」→「レストランでDEFアップ」→「リベンジ」の繰り返しです。この頃には街のレベルも上がり、能力アップの効率も上がっているのではないのでしょうか。小ネタですが、レストランの能力アップ効果は「装備を含めた能力値に依存」するので、レストランを使う前に装備を一旦外すことをお勧めします。

 通常攻撃に耐えられる程度に能力値が上がったら、後は作戦次第で突破できるはず。魔法攻撃も痛いですが、魔王城を突破した程度のMDFがあれば、「アイスガードS」を装備するだけで十分です。これまでは先制で回復できるまでAGIを上げてましたが、今回は220まで上げても結局先制できませんでした。なので、以降のボス戦では先制回復を諦めて早め早めの回復を心がけていきます。

 今回のボス戦で本当に痛いのは物理でも魔法でもなく、状態異常(混乱、呪い)です。混乱はまだしも、呪いはかかってしまうと負け決定だと思って下さい。なので、知的な服を装備して呪いを防ぎました。
 突破時の能力は、DEF300, MDF270, HP1300程度でした。火力はフレイムソード装備の通常攻撃で十分です。MATは、ヒールでHP全回復できる程度に適当に上げればいいと思います(適当)。


6.神聖な遺跡ダンジョン

 以降のボス戦では「魔法反射」スキルが活きてきます。敵の「溜め」を見たら間髪入れずに魔法反射で敵のスターライト2を跳ね返します。回復と魔法反射のタイミングを間違えなきゃ、そんなに辛い勝負じゃありません。「ホーリーガード」を装備して耐性を上げていれば、1回くらいはミスしても何とかなります。

 厄介なのが混乱攻撃。混乱のせいで、魔法反射を打てない場面が出てきてしまいます。ですが、ホーリーガードを外して混乱耐性の防具を装備すると、万が一に混乱してしまった場合、敵の魔法攻撃で呆気無く溶けてしまいます。なので、混乱は無視するか、気休めにLUKを上げて対処しました。
 混乱中にスターライト2を受けなきゃ勝てますが、万が一受けても「運が悪かった」で済むレベルです。何だかんだんで混乱もすぐ解けることがほとんどでしたし。森や火のダンジョンの理不尽に毎回飛んでくるスーパー体当たりに比べたら、可愛いものです。結局、何だかんだで、いちばん楽だった気がします。突破時の能力はMDF300, HP1500, AGI270くらい。

 ようやく主人公が女の子スキルを入手できたのがこの頃からでした。私の場合、神聖な遺跡ボス前にアヤメの「絶影」が手に入ったのが大きかったです。通常攻撃を3回連続で繰り出せるようになるスキルです。無くても勝てたかと思いますが、スピードが格段にあがって楽になりました。
 しかし、説明では「5ターン」しか続かないと書かれていたはずの絶影が、実際のプレイでは永続的に3回攻撃の効果が持続していました(ver 1.3.2)。このバグ(?)がなければ、これ以降のボス戦(特に魔王アルエ戦)の難易度が跳ね上がってたことでしょう。仕様だったら流石に強すぎるし、バグなのかなぁ…


7.闇の遺跡ダンジョン

 基本戦略は前のボスと同じです。パターンに入ってるので苦労しません。闇魔法攻撃をしてくるので、「ダークガードS」を装備しつつ回復と魔法反射のタイミングを間違えないだけのカンタンなお仕事です。取り巻きのダークフラワーは無視してOK。魔法反射の機会がちょっと多いので、魔法で殴るタイプの方はTP不足に悩むかもしれません。私は物理で殴るタイプなので無問題でした。
 魔法以外だと眠り攻撃が辛いところ。とはいえ、眠り耐性防具をつけるとダークネスで溶けます。ダークガードさえ装備していれば、起きてからでも回復は十分に間に合います。
 物理攻撃が地味に痛いのでDEF400まで上げましたが、その他は前のボスとほぼ同程度でOKでした。リベンジ回数は一番少なかったかも。


8.魔王アルエ

 本縛りプレイ、最大の難関です。

 そもそも「ダンジョン」でないので、「負ける」→「レストラン」→「リベンジ」すら出来ません。なので、「負ける」→「一旦、他ダンジョンに潜ってオカエリの羽で脱出」→「レストラン」→「リベンジ」という変則パターンで進めていきました。

 溜めからの物理攻撃が強すぎます。コレまで頼ってきた魔法反射が役に立ちません。ココで役に立ったのが、主人公のもう1つの初期スキル「勇者の覚悟」です。コレは発動ターンの被ダメージを30%に減らす(&数ターンDEF上昇)便利スキル。上手くタイミングを見計らって発動すれば、(HPとDEFを少し上げるだけで)攻撃を耐えて回復で持ち直すことが出来ます。

 ところが、本当の問題は「攻撃力アップ」→「溜め」→「2回めの強化物理攻撃」です。1回目の物理攻撃は被ダメを2000以内に抑えることができても、2回めの強化物理攻撃は、覚悟スキル込みでも軽く20000以上のダメージを受けてしまいます。
 1回目の覚悟スキルでDEF上昇中は、もう1回使っても30%効果が得られない仕様なのかと思いましたが、どうやら違うみたい。1回目の物理攻撃を覚悟スキル無しでも耐えられるよう、HP2000, DEF550くらいまで上げてみました。その後、2回目の強化物理攻撃時に、覚悟スキル(1回目)を発動してみても、やっぱり20000前後のダメージを受けてしまいます。覚悟スキル無しでも20000~30000のダメージを受けてしまったので、この攻撃ダメージは何故か30%に出来ないようです。ちなみに、この能力値だと1回目の物理攻撃を覚悟スキル発動でほぼノーダメージに出来てしまいますw

 色々と試行錯誤しましたが、本縛りプレイを普通にプレイしている限りでは、「2回目の強化物理攻撃を耐えるのは無理!」というのが私の得た結論です。

 そこで、作戦を変えて、圧倒的火力でもって2回めの強化物理攻撃を受ける前までに倒しきることにしました。最終的に、ATK600+絶剣の3回攻撃で、運良くクリティカルがたくさん出たので勝利することができました。MATも400くらいまで上げてみましたが、魔法攻撃を連打しても倒しきることが出来なかったので、魔法で殴る場合には更に能力値を上げる必要がありそうです。

 絶影の効果が5ターンで消えないバグのお陰で何とか勝つことができましたが、このバグが無い(正攻法で突破する)場合は、ココで本当に詰んでしまったかもしれません。少なくとも、ATK, MATを相当上げないと突破は不可能だったでしょう。システムの穴を突いたようで気持ち悪さも残りますが、2回めの強化物理攻撃に覚悟スキルが効かなかった不具合(?)が無ければ、絶影バグが無くても何とかなったと信じてます。


9. 真・魔王城

 魔王デーモンは魔法攻撃が強いので、ある程度のMDFが必要です。溜めの後に3連続で魔法を撃ってくるので、コッチも3連続で魔法反射を打てばOKです。ある程度のダメージ(魔法反射3回分くらい)を受けると、魔王エビルゴットにパワーアップします。
 
 エビルゴットは闇魔法を使ってきますが、「ダークガードS」があればそんなに痛くありません。やっぱり、回復と魔法反射のタイミングを間違えないだけのゲームです。一緒に現れる雑魚敵が混乱攻撃を仕掛けてきますが、スパーク2で一掃できます。
 エビルごっとの大抵の物理攻撃・魔法攻撃は、魔王アルエ戦段階の能力+装備更新でほぼ無効化出来てしまってしまいます。アルエ戦で覚悟スキルがちゃんと発動してれば、もっと低い能力だったはずなのですが…

 エビルゴットで注意すべきは、土・火のダンジョンで散々苦しめられたスーパー体当たりです。2,3連続で撃ってくるので、対策を怠ると一瞬で死んでしまいます。幸い、スーパー体当たりが飛んでくるのはダークネス3の次のターンなので、ここにタイミングを合わせて覚悟スキルを使えば凌げます。タイミングが読めるだけ、土・火のダンジョンのボスよりも相当楽です。魔王アルエの理不尽さに比べたら何でもありません。
 スタン・麻痺攻撃も辛いのですが、麻痺の時に体当たりが来なけりゃOKです。麻痺になっても、大抵はダークネス3を打たれるまでに回復するので特に対策は不要です。 

 最終的には、HP2500, ATK640, DEF700, MAT400, MDF450, AGI370, LUK200くらいの能力値(装備込み)で裏ボスを突破しました。
 

10.感想

 良くも悪くも、絶影バグあってこそのクリアでした。

 絶影の効果が5ターンで切れていたら、(法外なまでに火力を上げないと)魔王アルエは突破できなかったと思います。一方で、絶影が本当に必要だったのは魔王アルエ戦だけだったのも確かです。まぁ、楽なので他でも使っちゃったのですが。
 絶影バグに頼らざるを得なかった理由は、2回目の強化物理攻撃をどうやっても防ぎようが無いという不具合(?)にありました。なので仕方ないっちゃ仕方ない気もします。許してください。

 アルエ戦の不具合(?)さえ無かったら、「主人公1人縛り」に加えて、「召喚石使用禁止(主人公初期スキルのみ&村レベルの上昇が困難に)」という条件でもプレイすることが出来そうです。その場合、ボス戦のリベンジ回数が格段に跳ね上がるほか、TPの関係でラスボスでの戦略が微妙に変わってきたのでは無いかと思います。 
 
 あるいは、攻撃魔法を有効に使ったタイミングが「火のダンジョン(後半)」「神聖な遺跡」「真・魔王城」の3回だけで、回復魔法はポーションという代替手段があるので、「魔法禁止(ポーションのみ)」という縛りも加えることができるかもしれません。こまめな回復ができなくなるので、ますますボス突破に必要な能力値が高くなるだけですが。



以上、Hero and Daughter 主人公1人縛りプレイ記でした。

「主人公1人」「召喚石禁止」「魔法禁止」でプレイされた方、いらっしゃいましたら、是非その体験を教えて下さい。


作者様、 素敵なゲームをどうもありがとうございましたm(__)m 

2014年06月08日

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略 (NHK出版)という本が一昔前に話題になった。

ネット社会の今後を予測した、「フリー」「シェア」「パブリック」の3部作の1冊だ。

恥ずかしながら、 「話題になった」ことは知っていても、
つい昨日まで実際に読んだことはなかった。

なんとなく「ビジネスって胡散臭い」と毛嫌いしてる体質だからかもしれない。


偶然、『シェア』の編集をされてた方の講演を聞く機会があって、
その中で「Sharing Economy」という話が出てきた。


例えば、アメリカの半数以上の家庭は、電気ドリルを持っているらしい。

でも、電気ドリルを使う機会なんて数年に一度。
ほとんどの場合、一度使ったら物置でホコリを被ったまま。

「だったら、みんなで共有すればいいじゃない!」というのが、
『シェア』で語られる、「Sharing Economy」の考え方だ。

「モノ」を減らせるから環境にもいいし、みんなが得をする。


例えば、空き部屋が1部屋あったとして。

そこに(ちょっとした)宿泊料を取って、旅行客を泊まらせたら、
空き部屋を有効活用できるし、双方ともにwin-winだ。



1つのモノを、みんなで共有して使えばいい。

使わないモノ同士を、みんなで交換すればいい。

モノだけじゃなく、知識や時間も共有すればいい。


「シェア」する方が、お財布にも環境にも優しい。
そのうえ、人とのつながりまで産まれる。

コレが「Sharing Economy」の考え方だ。




実は、この話を聞いてボクは既視感を覚えた。

というのも、ボクの大好きな小説の1つが、
『シェア』の世界をそのまま物語にしたようなお話なのだ。
(ちなみに、単行本版は2008年発売。『シェア』よりも早い。)


この小説に出てくる登場人物は、誰もが『シェア』に生きている。

もちろん、『詩羽のいる街』は、小説版『シェア』 で終わる物語じゃない。
他にもいろんな側面を持っているんだけど、それはまた別のお話し。 



「詩羽のいる街」こと、賀来野市では何が起こっているのか?


カーシェアリングや、パソコンの知識の教え合いは当然。

『シェア』に出てくるレンタル農地を実践している人もいて
その農地で作ったネギが、わらしべ長者のごとく交換されていく。

漫画家志望の学生が(30食タダって条件で)レストランの看板を描いたり。

果てには、小学生がトレーディングカードで三角交換を成立させたり。


街中の人が互いに助けあって生きている、善意が流れる街なのだ。 



この街の『シェア』 は、「詩羽」という1人の女性が人と人を繋ぐことで始まった。


「人に親切にすること」が仕事だという詩羽は、

「だって、その方が論理的じゃん」という理由で『シェア』を街中に広げる。


「そんな理想論、実現するはずが無い」と思うかもしれない。

でも、今やSNSによって人と人とが繋がるようになった。


もちろん、詩羽が担保する信頼を、ネットがどう担保するのかって課題は残る。
SNSの「見えざる手」じゃ、詩羽のように鮮やかに人々を繋げられないかもしれない。

だけど、それでも既にいくつかのシェアは実現している。


時代が詩羽に追い付いてきたんだ。



「だから愛とか正義なんて関係ないです。そんなお題目で人間は動かせません。
 協力しあう方は得だって気づかせればいいんです」 



きっとコレが、これから始まるSharing Economyの基本原理になるんだ。

ボクらは、詩羽から学ぶべきことが山ほどある。 



詩羽は現代に実在する。ただしネットの中。

詩羽という女性に惚れ込んでしまったボクには悲しい事実だが、
それはそれで、SF作家である山本弘っぽい。


2014年04月13日

小説『言の葉の庭』を読んだ。

『秒速5センチメートル』などでお馴染みの、新海誠さんの作品。

2013年の梅雨どきに、映画『言の葉の庭』が公開されたが、
ほぼ1年経った今月、新海誠さん本人の手による小説版が発売に。

小説 言の葉の庭 (ダ・ヴィンチブックス)
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-04-11






小説版では、孝雄と雪野以外のキャラクターにもスポットが当たる。
そして、それぞれのキャラクターの過去や行動が深く掘り下げられている。

孝雄の中学校時代の恋人や、雪野の学生時代の話。
孝雄の高校の担任の先生や、雪野を虐めた女子生徒の話。

どれも、映像版では書かれなかったエピソードだ。

映像版では、孝雄のお兄さんの彼女なんてモブキャラもモブキャラだ。印象に残ってない。
雪野を虐めてた相澤にしたって、「小松未可子の無駄遣い」くらいにしか思わなかった。
孝雄のお母さんの職業が大学職員とか知らなかった。水商売だと思ってた。

登場人物の1人1人が、映像では思いを馳せることのなかった葛藤を抱えている。

小説版では、時間と空間がすごくすごく広がって、世界が「生きている」感じがする。




とはいえ、小説版では物語の解像度がガクンと落ちている。

同じカメラを使って、同じ1枚の葉の写真を撮ろうとしても、
1枚の葉に近づいて撮ったのと、遠くから撮って1枚だけ拡大するのとでは、
どうしても画質の粗さが変わってくる。

小説版は遠くから描いていて、世界がいっぱいに写っている。
でも、描かれた2人はちょっとだけぼやけて見えちゃう。

映像版はずっと近づいて描いていて、世界には2人しかいないかのよう。
でも、その世界はずっと鮮やかに描かれている。


その最たる例が「雨」だと思う。

小説版の世界に降る雨は、ただの背景でしかない。
どんなに言葉を尽くしたところで、雨の日の庭園の空気を伝えるには全然足りない。

映像版の雨は、新海誠さんに「3人目のキャラクター」って呼ばれるほどに大切な存在なのに。


たぶん、小説版と映像版は、世界を描く視点が全然違うんだ。

小説版は、言の葉の生い茂る庭を描いた作品。
映像版は、言の葉の庭にある2枚の葉だけを描いた作品。

上手く言えないけれど、そういう印象を受けた。





けれども、小説版と映像版の違いは「世界を描く視点」だけじゃない。
というより、「孝雄」「雪野」という人物そのものが全くの別人だと思っている。 

その最たる例が、この物語の結末だ。
両者は180度異なっている(と、ボクは思っている)。 


映像版のラストは、2人が出会った年の冬で終わる。

故郷で教師になった雪野から手紙が届く孝雄。
完成した靴を持って庭園を訪れ、「もっと成長したら会いに行く」的な決意表明をして終わる。
(それでもって、完成した靴を庭園に置いていくような描写も。ココは映像を見直したけど分からず。)


小説版の孝雄が靴を完成させるのは、2人が出会った5年後だ。

雪野は映像版と変わらず、故郷で教師に。
孝雄はその後、靴職人を目指してイタリア留学をする。
そのあいだ、2人は手紙やメールで2ヶ月に1度のやりとりが続いていたらしい。

20歳になった年に孝雄は日本に帰国し、雪野と再会を果たす場面で物語は終わる。


実は、映画館で『言の葉の庭』を見た時、2人は決して幸せにならないと思った。

ボクは『秒速5センチメートル』が大好きだが、
それは、貴樹が抱え続けてきた葛藤を昇華させることなく描いたからだ。
あるいは、貴樹と明里の幼い決意が風化していく様を無情にも描いたからだ。 

孝雄と雪野の行き着く未来は、間違いなく『秒速』の貴樹と明里だと感じていた。
(これは、ボク自身の実体験による影響が多分に含まれているけれど)


だから、小説版の2人が再会したのは意外で仕方ない。蛇足にさえ思える。


2つの異なる世界は、2人が思いをぶつけあうまでおんなじ道を歩んでいた。
孝雄が雪野と出会った年の冬に1足の靴を作るまで、物語の世界はまだ1つだった。

けれども、この後の孝雄は運命の分かれ道に立っていたらしい。

映像版の孝雄は、その靴を持って庭園に行く(そして、庭園に置いていく)。
小説版の孝雄は、靴の出来を母親に見せ、忌憚のない感想をもらう。

映像版では、この靴が「雪野に作った靴」として劇場に展示されるくらいだ。
でも、実は小説版で雪野のために作った靴は別物(さらに修行を重ねたあとのもの)。


ここに、共存できない2人の孝雄がみえてくる。

映像版の孝雄は、作った靴を庭園に置いていくし、
きっと手紙の返事も出せなかったんじゃないかと思っている。
それこそ『秒速』の貴樹くんみたいに、恋愛感情を変にこじらせちゃいそう。

小説版の孝雄は、靴を作り続ける。連絡も定期的に取っている。 
夏休みに理由をつけて庭園に行かなかった自分を、いい意味で捨てた孝雄だ。
雪野の前でも、カッコ悪い自分、成長中の自分を見せることを嫌がらない孝雄かも。

そして、お察しの通り、ボク自身は映像版の孝雄に近いタイプの人間である。
だから小説版の(ちょっと大人な)孝雄に感情移入できず、ラストを蛇足に思ったのかも。



長々と書いたが、そろそろ収拾がつかなくなってきたので終わろう。
結局のところ、「遠恋中の彼女には定期的に連絡を取ろう」ってのがオチみたいだ。



【2016.09.26 追記】
映画・小説版『君の名は。』の感想記事も書いたので貼ってみる。
『君の名は。』感想 ―世界の深みと、もう一人の脚本担当―

『君の名は。』は、これまでの新海作品と違って(?)サブキャラクターにも力が注がれてる。

けれどもも、「彼」と「彼女」以外の2人で完結しない世界を表現するようになったのは、
この記事で紹介した、小説版の『言の葉の庭』からじゃないかと思ってる。

『君の名は。』では、周囲の世界がより深みを増して鮮やかになった。

小説版『言の葉の庭』での挑戦が、『君の名は。』にも繋がっているんだろう。

それをどう捉えるかはさておきとして。

2014年03月28日

もはや更新が月イチ以下になってる当ブログですが、
どうやら統計検定の受験記にアクセス数が集中してるようです。
(記事:統計検定2級&統計調査士を受験しました

他の記事へのアクセスなんて、ほぼゼロなのは秘密です。
 

そんな私ですが、統計の勉強を始めたのは1年半前です。
大学の専攻は心理学。いわゆる「文系」の人間でした。

専門課程で必要に駆られて勉強を始めてから、
だいたい1年で統計検定2級のラインまで到達しています。

2級を取れば、MARCHレベルの大学でも優秀な方に入るはずです。
「大学で統計を勉強した!」と、とりあえずドヤ顔できるくらいだと思います。
あと、どうやらブログのアクセス数的に、ネットの世界でもドヤ顔できるらしいです。


今回は、「文系だけど・・・」「統計って?」というレベルからスタートして、
「簡単な統計処理ができる」「統計検定2級が取れる」レベルに到達するまでの、
ふたばあおい流の最短ルートを紹介したいと思います。

ネットスラングで言う「ぼくのかんがえたさいきょうの○○」ですね。

次回の統計検定が6/22に開催されますが、
以下のとおりに勉強すれば、今からでも2ヶ月半で2級に間にあうかもしれません(適当)。


主な読者層は「これから統計に触る、文系(心理・教育系)の大学1・2年生」です。
それ以外の方でも、ゼロから統計のお勉強する際には参考になるかと思います。

以下、何度か「統計検定2級」を引き合いに出しますが、
「統計を使う文系学生に必要十分なレベル」とほぼ同義だと思ってください。
かくいう私も一介の学部生ですので、断言はできませんけど。


(1)「習うより慣れろ!」 はじめの3冊



加減乗除さえできれば読める、素晴らしい統計の本。
豊富な具体例と、解説の充実した練習問題が魅力です。

最初は意味がわからなくていいので、手を動かして具体例を追ってください。
それでもって、練習問題を解答チラ見しながら解いてみてください。
目標は数字のアレルギーをなくすこと・統計計算の感覚をつかむことにあります。

「理由はわからないけど、なんとなく計算はできる」レベルになれば上出来。
後に紹介する『よくわかる心理統計』を読み終わったら、もう一回解いてみましょう。

電卓で十分ですが、面倒だったらExcelで計算すればいいと思います(ぁ

想定読者である「文系学生」さんは、統計の計算に何となく苦手意識を持ってるはず。
ですが、数字が得意だと自負している少数派さんは、本書を飛ばしても構いません。




文系人間ゼロから統計のお勉強をするには必読の1冊。

『ごく初歩の~』で、手を動かして「わかった気に」なったら、
数字だけじゃなく日本語でも、ちゃんと(?)お勉強しましょう。

『よくわかる心理統計』は、『ごく初歩の~』と同レベル・同程度の内容で、
日本語での説明部分が、初学者にも非常にわかりやすく書かれています。
ここでの目標では、先ほどの計算の意味をちゃんと理解することです。

「だったら先にこっちを読むべきでは?」とお思いでしょうが、
先に「p値が~」「自由度が~」って読んでもチンプンカンプンのはず。
事前になんとなく触れてるからこそ、日本語で読んでもちゃんとイメージできます。

だから、もし本書でつまづいてしまったら、もう一度『ごく初歩の~』に戻りましょう。
それでもダメなら、残念ですが2ヶ月半で2級は諦めてください。

とはいえ、いきなり『よくわかる心理統計』から入っても全然OKです。
それくらい、初学者向けの説明が上手な本になっています。
『よくわかる~』→『ごく初歩の~』の順でも、普通はあまり影響はありません。

ところで、本屋で立ち読みして『よくわかる~』は不要だと判断した方は、
きっと何の対策しなくても、統計検定2級に余裕で合格できると思います。


Rによるやさしい統計学
山田 剛史
オーム社
2013-07-17


Rによるやさしい統計学 [単行本]

『よくわかる心理統計』と同じ著者による、統計ソフト『R』の入門書です。
統計検定自体にはやや不要ですが、卒論などには必ず役に立つのでご紹介。
統計検定2級の公式教科書も、Rを知ってると読める範囲が広がります。)

本書では、前掲2冊レベルの内容をRでなぞります。ちょうどいい復習にも。
※後半の応用編は急に難易度上がるので飛ばしてOKです。

Rの入門はネットにも転がってますが、なかなかゼロから順序良く教えてはくれません。
1日30分くらい,30日で何とかRをそこそこ使えるようになるための練習帳くらいな気がします。
練習帳→『Rによる~』の順で触ってれば、1~2ヶ月で前掲2冊レベルの処理はできるように。

実は、統計検定2級レベルの計算はExcelでも十分にできます。
それどころか、HADというExcelで動くフリーの統計プログラムが配布されてまして、
こちらでは(通常はRが必要な処理を含め)文系の大学生が一生困らないレベルのことができます。
作成者の広島大学・清水裕士先生はマザー・テレサの生まれ変わりか何かだと思います。

とはいえ、RにしろHADにしろ「分析結果を読む」のは自力です。
なので、「急がば廻れ」で一度は手(やExcel)で計算してみて、数値の意味を掴んでください。
(統計検定2級にも、「分析結果を読む」問題が数多く出題されます。)


(2)「このあと、どうする?」 王道の2冊+大穴の2冊

(1)の2冊ないし3冊を、1ヶ月~1ヶ月半くらい真剣にやれば、
統計についての基礎は十分に身についたと言っても過言じゃありません。

統計検定3級や、学部1,2年の統計の授業の単位までは余裕だと思います。
2級の過去問に目を通しても、すでに結構な数の問題を解くことができます。
(少なくとも、解くための知識は身についているので、あとは練習だけです。)


ところが、『ごく初歩の~』『よくわかる~』の2冊だけでは、
2013年の統計検定2級に出題された「回帰分析」などの一部分野が入っていません。

ココまででも2級の合格ラインにはおそらく乗るのですが、
やはり未修の部分を残して検定試験に臨むには不安があるかと思います。


統計学入門 (基礎統計学)
東京大学出版会
1991-07-09



東京大学出版会の統計学入門を読めば、不足分野は大体カバーできます。
しかし、『よくわかる~』と比べると、説明が堅苦しくなって頭に入ってこないかもです。
長年読み継がれてる素晴らしい教科書ですが、忍耐力のない方はオススメしません。


「どうしても6月に統計検定2級を取りたい!」って方は、
統計検定2級対応の公式教科書と問題集で、
『ごく初歩の~』『よくわかる~』での不足部分を、適宜補えばいいんじゃないかと思います。

(1)で紹介した3冊で基本体力は付いているので、公式教科書もスラスラ読めるはず。
Amazonレビューでは散々叩かれてますが、不足部分の補充・確認に使うには十分でしょう。
(かくいう私も、公式教科書は読んでないのですが。)

『よくわかる~』→『公式教科書』でも十分だと思いますが、
『統計学入門』まで読めば、2級の対策はほぼ完璧のはず。

『よくわかる~』を飛ばして、いきなり『統計学入門』も選択肢としてはアリですが、
そういう方は、いっそ『統計学入門』も飛ばして、公式教科書だけ読んだほうが安上がりです。



あるいは、公式教科書を読む前にもう1~2冊、以下のシリーズを読んでみてもいいかも。


マンガでわかる統計学
高橋 信
オーム社
2004-07






コチラはタイトル通り、マンガ形式で統計学をビジュアル的に理解できます。






とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) ―データ分析のはじめかた― [単行本]
とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) 2 ―因子分析大作戦― [単行本]

コチラは小説形式なので、ビジュアル的には分かりにくいかも。
とはいえ、Rのデモプログラムによるサポートが付いている点は素晴らしい。


いずれも、「初学者向け」「内容のレベルが十分」「説明が分かりやすい」という、
まさに入門書の鏡のような本になっています(そりゃ、そうだ!)

通常は「最初の1冊」に読むべきかもしれません。
でも、それは「イメージをつかむため」であって、いきなり『よくわかる~』からでも十分です。
むしろ、順当に『とある弁当屋の~』から入っても、2冊めの理解はさほど変わりません。

一方、初歩をひと通り触れたあとに「基礎事項の確認」のために読むと、
統計の知識があるだけに、内容含め隅々まで無駄なく楽しむことができます。

「回帰分析」などの『よくわかる~』で触れられていない分野に関しても、
統計の基礎体力があるので、イメージの質が格段に良くなることと思います。
(そして、これらの分野は正しくイメージを掴めさえすれば、2級は十分なんですよねw)

楽しみながら「基礎事項の確認」「新規事項のイメージを掴む」が同時にできるなんて、
一般向けの「最初の1冊」は、なんて素晴らしいんでしょう!

評判がいいのは『マンガでわかる~』ですが、オススメは『とある弁当屋の~』です。
シリーズ通して読んだ場合、値段が3倍くらい変わってきますので。  


3)統計検定を目指さない人への次の1冊

(2)では、6月の統計検定2級に間に合うように、
実質3ヶ月でゼロから勉強した際のプランについて紹介しました。

ところが、別に統計検定にこだわらない(あるいは11月合格を目指す)場合、
『ごく初歩の~』『よくわかる~』の次に読む教科書は、次の1冊でほぼ決まりです。




タイトルこそ『心理統計学の基礎』ですが、
『基礎基本』の基礎ではなく、『基礎理論』の基礎。
『よくわかる~』で勉強した内容を、より深く掘り下げていきます。

(2)で紹介した『統計学入門』も良い教科書ですが、文系学生にはこちらがオススメ。
『統計学入門』よりも数理的な部分は弱いものの、調査・実験に有用な内容が満載です。

心理学を勉強する文系の学生が想定読者とはいえ、
ある程度の数学の知識(高校数学2B程度)も必要になってきます。

こういった本を独学で勉強するのは辛いかと思いますが、
幸い、本書には『心理統計学ワークブック』という問題集があるので、
知識が定着しているかどうかを自分で確認することができます。

『ワークブック』も含めると数ヶ月~半年以上かかると思います。
それくらい、量・質ともに濃い本になっていますので。

かくいう私も、大学の授業で本書を1年かけて勉強してきました。

統計検定2級を、特別の対策なしに合格できたのも、
現在、心理学の授業にて統計を(だいたい)問題なく使えているのも、
本書の内容をだいたい理解できているからだと思います。

惜しむらくは、本書をある程度読んだあとに『よくわかる~』に出会ったことですかね。
もしも出会った順番が逆だったら、もうすこし早く理解が進んだかもしれません。 

この本のレベル以降のことに関しては、私もこれから探っていきます。


【2015.05.05 追記】



『心理統計学の基礎』に続編が出たのは良いのですが、
統計検定?何それ美味しいの?レベルの高度な内容が展開されているため、
心理・教育系の研究者を目指す一部の方が読めば十分な内容です。
それ以外の方はチンプンカンプンだと思います。




心理・教育(+社会)系で、もうちょい分かりやすく高度な手法を何となく理解したい方は、
上記の本に進む方が良いかもしれません。(1級の人文系に対応してるはずです。多分。)


まとめ

文系人間がゼロから始めて、6月に統計検定2級に合格したい方は、

『ごく初歩の~』→『よくわかる~』→(『統計学入門』)→『公式教科書・過去問』
 
が最短ルートだと思います。私は通ってないので責任は持てませんが。


補足としては、

・「俺は数字に強い!」という自負のある方は、『ごく初歩の~』も飛ばしていいかも。
・『よくわかる~』が不要なレベルの人は、もう公式教科書だけ読んでください。
・「『統計学入門』は嫌だけど、回帰分析が不安」というワガママさんは、
 『とある弁当屋の~』でも読めばいいと思います。1巻だけでOKです。
・同時並行で『Rによる~』も勉強すると、自分で統計を「使える」ようになります。
・11月以降の合格を狙う方や、統計検定にこだわらない方は、
 2級公式教科書を買うお金で『心理統計学の基礎』を買ったほうがいいです。

といったところでしょうか。



ところで、誰か『文系人間がゼロから統計検定1級を取るための最短ルート』を教えて下さい(土下座