2014年04月23日

preziというプレゼンツールをご存知ですか??

「プレゼン?パワーポイントのことでしょ?」って方、結構いらっしゃるかと。
でも、パワポの紙芝居形式だけがプレゼンじゃないんです。

百聞は一見に如かず。まずはpreziでつくられたプレゼン資料を御覧ください。


いかがですか?
よくあるスライドと違って、ズームするアニメーションが新鮮だったと思います。

一見ついでにもう一つ、今度は日本語のをご紹介。


preziのメリットは、もう見てもらえれば分かるかと思います。
pptでは表現できないダイナミックなアニメーションで、聴衆の目を引くこと間違いなしです。

もち、無料です。



さて、ココまでは導入です。

このprezi、ネット上じゃ「新世代のプレゼンツール」とベタ褒めされてますが、
個人的には「そうでもないなぁ~」って印象を抱いています。

preziを使ってみて感じたデメリットは以下の3点。

(1) 編集が難しい
(2) 情報伝達が遅い
(3) 聞き手を無視してる


一応、小~中規模でのプレゼンの大会で優勝した経験も何度かありますし、
そこまで的はずれなことを言ってないはずです。たぶん。(うち一度はpreziを使って優勝しましたw)


上記のデメリットを1つずつ見ていきます。

【4/26追記】
これらのデメリットについて、自分なりに答えが出たので記事にしました。
以下は要領も得ないので適当に読み飛ばして、別記事の方をお読み下さい。


(1) 編集が難しい

普通のpptと勝手が違うため、編集に慣れるまでが一苦労です。
pptより使える機能が少ないので、慣れるのは結構早いかもですが。
それでも、アニメーションが多くなってくると設定が非常に面倒です。

ところが、もう1点「日本語入力がトラブりまくる」って問題があるんです。

というのも、日本語入力中に何故か、
・英数字入力に切り替わってしまい、かな変換できなくなったり、
・かな入力できるけど、「た」が「tttttったaaaa」みたいに入力ミスが起こったりします。

元に戻すには、しばらく時間を置いてみなきゃいけません。
プレゼン編集を一旦終了して、prezi画面を更新したって回復しないことも。

このバグのせいで、日本語入力に通常の3倍位の時間がかかってしまいます。


(2) 情報伝達が遅い

本記事で最も伝えたいのはココ。

以下の4点は、ほとんど同じことを言ってます。
つまりは「アカデミックな場にはpreziは不適切」ってことです。
私自身の大学でのゼミ発表での経験や、学会でpreziの発表を聞いた方の声がソースです。


・1回の画面表示で映る情報量が極端に少ない
 ・・・画面だけ見てもキーワード程度しか分からない。
  ⇔ ppt:「スライドを見れば話が分かる」ことが必要要件。

一場面あたりにかかる時間が短い
 ・・・次々に場面が切り替わるため、内容理解に費やせる時間が短くなる。
  ⇔ ppt:口頭説明もに(割こうと思えば)時間を費やせる。

・1回の画面表示で映る情報に強弱がつけにくい
 ・・・preziはズームで情報を強調するが、瞬間では平坦な画面構成に
  ⇔ ppt:1つのスライド内に太字・下線・イラスト・アニメーションなどの変化を入れやすい
 
・アニメーションがうざったい
 ・・・preziのズームは、聞き手にとって変な間ができてしまいテンポが悪い
  ⇔ ppt:無駄なアニメーションを極力排した、テンポの良いプレゼンも可能


一度に提示される情報量(密度・バランス)を上手く制御できていない結果、
逆に単調な印象を与えたり、変に中身が薄かったりするのがpreziの注意点かと。

preziの実際の例なんかを見ていると、
ズームしても一瞬で終わっちゃって無駄に思えてしまうことや、
ズームした先で、長い文章だけが映し出されて読む気を失くすことが多々あります。

preziのインパクトや注意を惹きつける力は、それらの欠点を補って余りあるのですが、
アカデミックな場になると、情報伝達の効率が悪いのは致命的。
間延びする印象を拭えませんし、無駄だらけです。。。


アカデミックな場にも耐えうるpreziを、私は未だ見たことがありません。


別にpreziでも対処可能だと思うんですけど、pptで解決する以上の労力が必要に。
まぁ、pptはいろんなノウハウがネットに出回っていますからねw 
preziは、まだそのあたりの研究がなされていないだけかも。

preziデザインの上手な方は、上記の問題をそれなりにクリアされてることもあります。
先のブックレビューのpreziは、場面ごとの情報量とメリハリが適切で素晴らしいと思います。
でも、それは少数のベテランpreziユーザーの為せる業。あるいは高等な話術でカバーしてるか。
普通にpreziでプレゼンを作ってたら不可能(といってもいいレベル)です。

とはいえ、preziの「全体の構造を俯瞰するデザイン」は、アカデミックな場でも非常に有効でした。



(3) 聞き手を無視してる

preziによるプレゼンは、pptと違ってインパクトが有ります。見てて新鮮です。
ですが、実はそこまでオーディエンス・フレンドリーでも無い気がします。


・疲れる
 見てて酔ったりします。ぐるぐる動くので、前の内容とのつながりも実は追いにくいです。
 回転とかのアニメーションは、インパクト以外の効果は薄そうです。そして結構すぐ飽きます。
 画面が次々切り替わって、内容を噛み砕く余裕が無いのも理由の1つかも。

・情報参照性が低い
 preziは手元に資料を置くことを想定してないってだけです。
 あくまで観客が見てるのは話し手だけ。伝わるのは情報じゃなくメッセージです。
 だから、情報を伝えることが重要な場面では聞き手の理解が進みません。
 
・質疑応答に繋がりにくい
 質疑応答ではスライドを戻るのが普通。
 というか、「スライドに対して」質問が飛びます。話した内容じゃないです。
 その点、preziだと質疑応答に必要十分な情報量を、かつ即座に提示するのが難しくなります。
 スライド番号の概念が無いのも一因かもしれません。


どれも「pptに比べれば」ってだけで、preziで解決不可能な話じゃないです。
が、preziに起こりがちな事例であることもまた確か。

いずれも、長時間のプレゼンで特に起こりやすい事例な気もします。
普通に使ってたら、あんまり感じないデメリットかも。



…と、色々とpreziのデメリットなんかを語ってみました。

いや、prezi大好きですよ。普段からよく使います。
なんてったってインパクト大きいですからね。覚えてもらえますし。

ちょっと斜に構えてみんなと違ったこと言ってみたいお年頃なんですよ。ご容赦下さい。
アカデミックな(30分以上話す)場で試してみたからこそ、見えてきたことだと思います。

今後も、アカデミックな場以外ではpreziを積極的に使っていこうと思います。



prezi、気になった方は是非使ってみてください。
preziの使い方を説明したpreziも紹介しておきますね。





私の経験から言えるのは、以下の3点です。

・preziの日本語入力のバグはなんとかして欲しい!
 -いや、ホントに。お願いしますよ。
 
・preziユーザーは「新鮮さ」「インパクト」に頼ってることを自覚しよう!
 -情報伝達の非効率さもpreziの特徴。いつでもpreziが最適解とは限らない。

・preziでのプレゼンは15分以内に押さえよう! 
 -長時間だとインパクトが薄れるうえ、内容の薄さが目立ってしまう。


そんなわけで、今週末はprezi night ⅴってのに参加する予定です。

いろんな方のpreziプレゼンを見て、
ボクが見えていないpreziの可能性と限界を見極めてきます。



【追記】
Preziについてのボクの見解は、この記事から数日もしないで少し変わっています。
この記事は 「昔のオレはこういうことを考えてた!」って証拠に残しておきますが、別記事の方も是非。

やっぱりPreziってすげぇじゃん!-「Prezi批判」へのアンサー



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